播但線

山陽本線の姫路から、山陰本線の和田山を結ぶ播但線は、
豊岡区のC57が客貨に活躍する路線でした。
朝夕を中心に、姫路−寺前ではC11の客レが見られたり、
生野越えではDD54の補機が付くなど、バラエティーに富んだ路線でした。
私の住む京都からは、なかなか中途半端な距離にあり、泊まるか早朝出発か、大阪着の九州夜行という厳しい条件でした。初めて播但線を訪れた時は、京都を4:30頃に出発して、姫路、生野、和田山で撮影。2回目は、九州の帰りに、溝口に寄って朝のC11を撮影。そして3回目は京都4:19発急行「出雲」に乗って和田山経由で、長谷と寺前で撮影しました。いづれの撮影もヘロヘロで、露出設定など撮影ミスの多い線です。


姫路




かつての、"かもめ"専用機C5711は豊岡区で晩年を過ごしました。集煙装置が装着されましたが、門デフはそのままというのが嬉しかった。


今日は回送のC57があり、重連です。






姫新線ホームの停車中のC58。





溝口


溝口付近で朝の通勤列車を捉えました。
真夏というのに、ほとんど窓が閉じられている。
C11の評判が悪いのも仕方ないか?


姫路から福崎や寺前までが逆行で運転されていました。






この列車は機関車が両端に付けられ、福崎まで回送され。



直ぐさま福崎で折り返してきます。









C57が牽くのは姫路−和田山の列車。







私が訪れた頃は、キハ58の急行"但馬"の普通車は非冷房の時代です。


ただDE10がC11に取って代わろうとするころでもありました。






寺前


寺前に到着したC11の客レは、到着すると直ぐに給水し、


姫路への帰り支度をします。


その間に短命だった特急"ゆあみ"とも遭遇しました。






姫路行き、出発準備完了です。






長谷−生野−新井


この区間は生野駅付近をサミットとした峠越えです。
長谷−生野は15‰、新井−生野は25‰の勾配があり、
新井から生野への上る貨物列車には、DD54[福]が、
前補機として付きました。


長谷

煙が幸いしていますが、牽引しているのは「ヨ」一両です。







冬はつとめて。風もなく冷え込んだ朝は、力強さが一際引き立つ。


朝日を浴びて、猛然と峠にアタックするC57。









寺前から生野まで14kmにおよぶ15‰の上り坂を、
貴婦人とは思えない力強さで登っていきます。











下りは軽やかな走りで下っていきます。


貴婦人よろしく長谷に向かいます。
でも集煙装置はお似合いじゃないですねぇ。





生野


姫路で見かけたC57重連も雪景色の生野に到着です。
(長谷−生野)





新井から生野に上ってくる客レには補機は付きませんが、


貨物列車にはDD54の前補機が付きます。







峠まで全力で上ってきたC5734は、生野で一休みして和田山まで軽やかに下りていくのでしょう。


生野を出発した列車は、ホンの数十メートルをダッシュして、直ぐに下り坂にさしかかりますので、ホンの数十メートルが勝負です。





和田山



和田山の構内で入れ換え作業中のC57









お疲れさまでした。C5734
和田山に着くと、和田山支所で転車や給水をします。











豊岡では珍しく原型に近いC57156。






和田山支所の機関庫。